[Office365] RSS ビューアー Web パーツが使用可能に。ただしEプランのみ。自サイト内コンテンツは取得できない。

| 2012年10月21日

Office 365(正確には SharePoint Online)のアップデートで、これまで利用するとエラーになってしまっていた機能「RSSビューアーWebパーツ」が使用可能になった。これは喜ばしいことだが、一部、無視できない制約もあるので注意が必要だ。

Office 365 SharePoint Online が RSS ビューア Web パーツをサポートしました
SharePoint Online が RSS ビューア Web パーツに対応しました。今まではサポート技術情報 2535012「Microsoft SharePoint Online で RSS Web パーツの追加を試みると、 (このページ上の Web パーツまたは Web フォーム コントロールは、表示またはインポートできません。この種類は安全なコントロールとして登録されていません。) というエラー メッセージが表示される」に記載されている通り、RSS Web パーツは動作しませんでしたが、最近のサービス更新で問題が修正され、現在は利用できるようになっています

これにより、例えば SharePoint サイトのページ上に、ニュースサイトやブログの最新情報を表示させることが可能になる。

標準ではあまり色気がないが、Web パーツの設定で、XSLを編集すれば、より凝った表示もできる(一般の方には難しいのでお勧めしない)

ただし、このアップデート後も、SharePoint Online の RSS 機能には大きな制約が二つある。

P プランでは利用できない

残念ながら、P プラン契約では RSS ビューワーは利用できない。これは Web パーツを配置するには、まずサイトコレクションで「SharePoint Server Standard サイトコレクション機能」が有効(アクティブ)である必要があるためだ。そして、この機能は Pプランには存在しない。

なお、Eプランでも「空のサイト」テンプレートでサイトコレクションを作成した場合など、この機能が既定でオフであることがある。この場合、明示的に有効化しなければ、下図のように選択肢に「RSSビューアー」が表示されない。

SharePoint サイト内の RSSフィードは拾えない

SharePoint のリストやライブラリは、RSS フィード機能を備えている。そのフィードを RSS ビューワー Web パーツで読み込ませれば、新着情報を表示させることが出来そう、と思われるが、残念ながらこれは出来ない。実際に設定するとエラーになる。

要求を完了しようとして、ProtocolError が発生しました。サーバーは状態コード Forbidden を返しました。状態の説明は次のとおりです: “Forbidden”

これは Webパーツの機能、というよりも認証の問題で、企業内に設置した(オンプレミス)SharePoint でも、kerberos 認証以外では同様の問題が発生する。

それでも RSS が使いたいなら

RSS ビューワーはカスタマイズ性も含めて、本来、とても便利な機能である筈なのだが、二つの制約がその魅力を減じてしまっている。特に後者は認証の問題が関係するだけに容易ではないと思うが、ぜひ、Microsoft に解決してもらいたいものだ。

とはいえ、これはあくまで「標準のビューワー機能」の話。外部ソリューションを追加できるのが SharePoint の利点であり、すでに、この制約を解決するためのオリジナル RSS ビュワー機能も存在する。英語だが、関心があれば試してみてほしい。

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