[Office 365]ネットワークドライブの割当てが一定時間で切れてしまう問題関連(メモ)

| 2012年7月1日 | 0 Comments

SharePoint(チームサイト)のライブラリを、ネットワークドライブとして割当てる方法はとても便利だ。ただ、ネットワークの性質上、一定時間でセッションが切れ、その時点で利用できなくなってしまう。基本的には、ブラウザでチームサイトに再度アクセスし、認証を通してやれば利用できるようになるのだが、ただ、その挙動がどうも一貫しないため、少し調べてみた。

まず、Offce 365 の管理ポータルから「デスクトップアプリケーションの更新プログラム」を実行すると、Office 365 関連の各種設定や更新プログラムのインストールをまとめて行なってくれるが、その一環で「Microsoft Online Services サインインアシスタント」がインストールされる。

インストール時に、Office 365 に接続するためパスワードとIDを入力する。以後、サインインアシスタントが裏で認証をしてくれているようで、PCを長時間放置したり、再起動しても、認証画面を経由せずチームサイトにアクセスできるようになる。

なお、このサインインアシスタントは単独でもインストールできる。対応OSは Windows 7、Windows Server 2003、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Vista、Windows XP SP3 となっているので、ほぼどの環境でも利用できる。

ITプロフェッショナル用 Microsoft Online Services サインインアシスタント
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=28177

このサインインアシスタントをインストールすれば、非ADFS環境下でも事実上のシングルサインオンが実現できるのだが…残念ながら、ネットワークドライブはその範疇にないようで、やはり一定時間(おそらく6~10時間)で接続が切れる。この後、PCを再起動すると、ネットワークドライブ(ライブラリ)に接続できない旨の Windows OS の警告プロンプトが表示され、ドライブのアイコンも[ × ]になる。起動時の再接続で認証が通らない為だろう。

しかし、サインインアシスタントが通常の認証部分はシングルサインオンしてくれるため、再起動後に一度ブラウザを立ち上げて、チームサイトにアクセスすれば、ネットワークドライブも問題なく利用できるようになる。[ × ] マークも一度アクセスすると消える。

そのため、例えばPCの起動時にチームサイトにアクセスするよう設定しておけば、ネットワークドライブについても、事実上のシングルサインオンを実現できそうなのだが…しかし、実際には、どうもこれに当てはまらないケースがあり、いまひとつ定かではない。

例えば、一定時間が経過してセッションが切れた後、再起動せずにブラウザでチームサイトを開いた場合、ネットワークドライブが復旧できないケースがあった。この辺り、Microsoft の公式情報が無く、かつ条件の総当たりでは一度のテストに十時間前後を要するため、なかなか調査しづらいところだ。

海外のフォーラムでも、この不安定さが話題(問題)になっている。

2011-Jul-16 A Potential Fix for Problems Mapping a Network Drive
※この問題を解決するスクリプトが提案されているが、環境により上手く動かないという報告も。
2012-Jan-26 My mapped drive disconnects every time I reboot
2012-Apr-30 SharePoint Online Open with Explorer and Mapped Network Drive Timeout Issue

結局のところ、サインインアシスタントがきちんとケアしてくれるのが一番なのだが。便利な機能なので、ぜひアップデートに期待したい。

Office 365 の技術系ブログ:
SharePoint Online にネットワークドライブを割り当てると、アクセス拒否エラーが起きる場合の対処法

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