記事:ソーシャルの波がいよいよ企業へ(IT Pro)

| 2012年9月20日 | 0 Comments

ガートナー ジャパンリサーチ部門 本好宏次氏のインタビュー。「The Nexus of Forces(力の結節)」という独自の概念をベースに、これから企業がソーシャルを含む新しいテクノロジーによる変革ににいかに対応すべきか、について概論を語っている。

IT指南役の提言「ソーシャルの波がいよいよ企業へ」

だが、やはりというべきか「ソーシャル」「SNS」という言葉が整理されないまま濫用されいるため、文脈により(意識的にか無意識的にかは別にして)「ソーシャル」の意味するところが大きくゆらいでいる。

ある部分では社員の(パブリック)SNS利用リスクの話。

もう一つは、リスクの極小化に向けたアクションである。例えば社員がSNSを使用していて問題を起こしてしまった場合にどう対処するか、といったことを考える必要がある。こうしたリスク対策は、CIO、利用部門、法務部門、広報部門、人事部門といった社内組織との連携が必要だろう。リスクをマネジメントするために、ガイドラインとポリシーを定めて、適切に対応するという姿勢が大切だ。

ある部分では「システムとしてのソーシャル

SNSを学生の頃から使いこなしていた若い人たちが企業の現場に入ってきつつある。それは自社だけでなく顧客企業も同様だ。若い世代の人たちは、学生の頃から当たり前のようにTwitterやmixiといったSNSを使っている。そのため、彼らが企業に入ってきたとき、「なぜ社内の業務システムは、Facebookのような使い勝手を実現できていないのか」「なぜTwitterのような手軽な情報共有ツールが仕事現場に存在しないのか」と感じている。

またある部分では「アプローチとしてのソーシャル」について。

単なる情報共有から一歩進んで、リーダー層の人材育成の基盤、あるいは経営トップと現場の間のコミュニケーション基盤として活用が進んでいる。これは注目すべきポイントだ。

このため、所々に鋭い指摘こそあるものの、最終的に「結局、なにが一番大切なのかはよく判らない」内容になっていることはとても残念だ。ある意味、「ソーシャル」をめぐる議論の混迷をよく表している、とも言えなくはない。

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