「ソーシャル広告」が広告業界のブルーオーシャン

| 2011年6月29日 | 0 Comments

もちろん、この領域は動きが早いため、気を抜けばあっという間にブルーどころかレッドオーシャン化して血みどろの世界になるのだが。まさに、携帯ゲーム(スマートフォン含む)が今そうした様相を呈しているが、とはいえ、ソーシャルメディアを活かした広告が将来的に有望な領域であることは間違いないだろう。

mixiの「ソーシャルバナー広告」、21日間で213万人誘導 8割が友人経由、CTRが11倍に
ミクシィは6月23日、ソーシャルグラフとバナー広告を組み合わせた「ソーシャルバナー広告」をナイキジャパンのキャンペーンに活用した結果、21日間の期間中に213万人を誘導し、その8割が友人経由だった──という結果を公表した。CTR(Click Through Rate)は通常バナー広告と比べ約11倍(PC版)だったという。

物珍しさからクリックした、アクセスが相当含まれていことは確実なため、この「11倍」という数字そのものは全く信ぴょう性がない。しかし、少なくとも友人(ソーシャル)な要素で最適化された広告の可能性を実証したひとつの事例とは言えるだろう。

現実の問題として、現在の mixi の広告は煩わしい。画面の多くを広告で専有しており、しかもその広告内容がユーザーの属性や関心と全く関連がないため(私に女性化粧品の広告が表示される)一層苛立たしい。あまりに邪魔なため、私は mixi を事実上引退し、Facebook に移行してしまった。

しかし、この「ソーシャル広告」を mixi が推し進めれば(そうしない理由はないため、そうする確信している)、この問題はほぼ解決されてしまう。そしてそれは、圧倒的な「ソーシャル」基盤を持つにもかかわらず、まだこの分野に弱い FaceBook に対して、mixiが(国内限定だが)強固なリードを持つことに繋がるだろう。

個人的には、mixi に頑張って欲しいと思う。ソーシャルな世界は個人の世界なので、別にワールドワイドなサービスである必要は無いと思うのだ。確かに外国人とやりとりするには facebook が便利だが、日本人の大多数にとり、それは大して重要な要素ではない。

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