[Office 365] EプランとPプランの「契約」と「解約」

| 2012年5月24日 | 0 Comments

Office 365にはプランがいろいろとあり、正直判りにくい。だがこれは Microsoft の宿痾ともいうべきもので、個人から中小企業、グローバルな大企業まで、あらゆるニーズに応えようした結果だ。実のところ、企業向けライセンスに比べれば Office 365 のライセンス体系はかなりシンプルだ…決して自慢できることではないが。

サービス利用時にはまず「契約」ありきだ。そして当然ながらその後には「解約」もある。この辺り、Office 365の契約プランによる違いを私自身も(お恥ずかしながら)きちんと把握できていなかったため、ここにメモをかねて残しておく。

契約に関する、日本語でもっとも公式な情報はおそらくこちら:
オンライン サブスクリプション契約 (Office 365 用) の履歴
http://community.office365.com/ja-jp/w/release-notes/1356.aspx

必要な点だけまとめておくと、まず「P」は月単位での契約&支払いになる。解約にとくにペナルティは無い。一方、E(各種)は、年単位の契約になる(支払いは月単位で可能)ため、解約には、のこり期間の25%の違約金が発生する。ただし、契約から30日以内なら違約金は特別にノーカウントだ(違約金がないだけで一月ぶんの料金は請求される)

より細かい話はこちらのブログがまとめてくれている:
サボり屋の技術メモ:Office365プランPとプランE(K含む)の解約時にかかる違約金

また、フォーラムでもMicrosoft担当者からの言及がある:
サブスクリプション解除のルールについて

なお、Eプラン契約の二年目以降については、このFAQに記載がある。
Microsoft Online Services:よく寄せられる 質問

Q:サブスクリプションはキャンセルできますか?キャンセル方法を教えてください。
A.サブスクリプションをキャンセルするには、マイクロソフト対応窓口にご連絡ください。初回サブスクリプションの期間中、注文から 30 日間はサブスクリプションをキャンセルできますが、最初の 1 か月分の料金は払い戻しされません。初回サブスクリプション期間中の 30 日間のキャンセル期間が過ぎてからサブスクリプションを終了した場合、そのサブスクリプション期間の料金の払い戻しは受けられません。
初回以降のサブスクリプション期間中のキャンセルに関するポリシー:初回サブスクリプション期間の更新後、キャンセルから 1 か月前までに通知すればいつでもキャンセルできます。通知後、最後の 1 か月分のサブスクリプション料金が請求されます。

判りにくいが、「初回サブスクリプション期間の更新」とは1年契約が満了した時点であり、二年目以降はPプラン同様、ひとつき単位で解約ができる、ということになる。良心的な契約設計ではあるのだが…こうした情報はつくづく一カ所にまとめておいて欲しいものだ。本当に。(さらに実は上記は前身サービスであるBPOSのFAQで、厳密には365ではない。365のFAQには記載が無いが、Microsoftから「BPOSに準ずる」とのコメントがパートナむけフォーラムにあった)

サービスリリース当初1000円〜だったEプランが最近800円に値下げされたため、正直なところPプランの存在意義が疑わしく感じていたのだが、この契約体系の違いは無視できない。柔軟な運用が必要(人の出入りが多い)場合には、契約内容的にはPにメリットが大きいだろう。

だが、こうなると、ますますPプランからEプランへの公式なパスが無いのが勿体ない。というか辛い。まずシステム関係者が解約の容易なPプランで半年ほど試し、評価・運用が固まった段階でEプランに移行&全組織展開、というのは普通にあり得るシナリオだと思う。技術的に不可能な筈はないのだから、今後のアップデートでぜひ提供してほしいところだ。

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最後に、このエントリの情報は、Twitterで Office 365に詳しい方々から頂いた情報をまとめたものだ。 @keisuke555、@mokudai、@angelndxp @genkiwに感謝したい。

名言181200162
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